APEC(アジア太平洋経済協力会議)は『横浜ビジョン』を採択し14日閉幕した。

『横浜ビジョン』はAPECの今後の姿を、

『緊密な共同体』ASEAN+3(東南アジア諸国連合)、ASEAN+6(東南アジア諸国連合)、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を道筋に、2008年に実施予定だったFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)を2013年に延長しつつも実現を目指す。
『強い共同体』APEC成長戦略を明示し、2015年を目標に構造改革やグリーン雇用、技術、産業の創出を目指す。
『安全な共同体』食糧安全保障、防災、感染症対策などに対する具体的な対策の促進を目指す。

自分用に乱暴にまとめると『横浜ビジョン』とは、

『緊密な共同体』APEC参加国は2013年を目標に、あらゆる品目を対象に自由な貿易を目指すよ?
『強い共同体』APEC参加国は2015年を目標に省エネルギー技術から新しい産業を生み出して継続的な成長を目指すよ?
『安全な共同体』APEC参加国は飢餓、自然災害、感染症などが発生した時にどのような対策をとるか具体的に決め、準備しておくよ?

こんな感じです。間違ってないでしょうか?

で、これらを進めていくうえで最も担保されていないといけないのはなんなのでしょうか?

それは国家の安全です。

メモを見ながらの日中首脳会談
メモを見ながらの日中首脳会談
それなのに巡視船に体当たりした中国人船長を釈放し、尖閣事件ビデオの公開を渋り、ハノイではドタキャンされ、戦略的互恵関係を連呼しながら土下座を続け、ようやく実現した日中首脳会談では終始メモに眼を落としながらという前代未聞の首脳会談。実質10分ほど?
あのメモは官僚が渡したものなのだろうが、ひょっとして仙谷が?まさかまさか中国が?なんて勘ぐってしまいます。

日露首脳会談でも国後島訪問したメドベージェフ大統領に「これはわれわれの領土であり、将来もそうあり続ける」といわれてしまう事態。

これらの原因は全て尖閣諸島事件での弱腰外交の結果です。
日本を狙う周辺国は戦後ずっと、日本の政権の力を分析しつづけているのです。