産経新聞はたまに子供みたいな記事()を書くから困る。

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3月28日 憲法改正「焦眉の急」だ(2012.3.28 03:17[産経抄])

哲学者、田中美知太郎氏は現実の政治に対してもさまざまに発言している。特に著書『今日の政治的関心』での言葉は有名だ。「いわゆる平和憲法だけで平和が保障されるなら、ついでに台風の襲来も、憲法で禁止しておいた方がよかったかも知れない」。

▼憲法9条さえあれば平和を守ることができる。そんな戦後の現実離れした平和主義や護憲運動を痛烈に皮肉っているのだ。碩学(せきがく)のこの「金言」を持ち出すまでもなく、今の日本は憲法だけで国を守れる国際環境の中にはいない。いやむしろその憲法ゆえに危うくなりつつあるといえる。

▼沖縄の尖閣諸島に食指を動かす中国はついに「日本の実効支配の打破」とまで言い出した。いよいよ「本気」である。多数の日本人を拉致した北朝鮮は、核実験や日本の上空を通過しそうなミサイル発射で威嚇する。近隣諸国はもう、やりたい放題だ。

▼少々乱暴を働いても、日本は「平和憲法」による自縛で手も足も出ない。そう踏んでいるのだ。つまり、9条を改正して反撃力を持つことこそが、横暴に対する最大の「抑止力」となる。日本にとって、何よりもの「安全保障」となるのである。

▼大震災のときにも憲法の「欠陥」があらわになった。災害や大規模テロを受けるという非常事態を想定していないからだ。もちろん「大災害禁止」と書くわけではない。しかし緊急事態が宣言できるよう憲法に明記することは、国民を守る上で不可欠だ。

▼産経新聞は国の根本的立て直しを目指し「国民の憲法」起草委員会を発足させた。本来、政治が果たすべき役割だが、その動きは鈍い。及ばずながら改正が「焦眉の急」であることを訴えていくしかないと考えたからだ。

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至極シンプルで正論なんだけど、これが憲法9条信者には理解できない。