2011年03年11日に三陸沖を震源に発生したマグニチュード9の大地震は、1900年以降に世界で発生した大地震の中で4番目の破壊力を記録した。
それによって発生した10メートル前後の大津波は、ある地域では、海岸から約200メートル先、標高37.9メートルまで駆け上った。
その大津波は海岸沿いの多くの街が飲み込み、確認されているだけで1万2千人を超える死亡者、行方不明者も1万5千人を超える。
そして地震、津波の複合効果で福島第一原子力発電所がダメージを受け、日本の原子力技術、政策に影を落す事になった。

知られているとおり、日本国は北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートのプレートと呼ばれる4枚の地殻のうえに存在している。
つまり、日本国はその地質学的立地により、大地震と大津波からは、逃れられない運命だといえる。

しかし、古来よりその大災害を乗り越え、幾度となく甦り、より強く成長してきた。
それは世界最古の木造建築である法隆寺の五重塔が1300年間、40回あったとされる大地震を乗り越えて今も存在していることにも現れている。

必ず復活する
必ず復活する
被災地域の人々は、特に大津波ですべてを流された状況を目にし、愕然としていると思う。
でも、そんな時こそ、桜を見て欲しい
東北地方でも桜は見頃の時期でしょう。
しかし、2週間も経てば桜は散ってしまいます。
とても儚いです。

だけど、来年も必ず桜は咲きます。
この桜の儚さと復活は、大震災の運命を背負った日本国の復活の象徴だと私は思えるのです。

日本人のDNAに刻まれ、受け継がれた再生能力。
そしてより強く、より美しく成長する。


日本人が桜に魅せられ、桜のもとに集うのは、幾多の困難を乗り越えてきた日本人固有の暗黙の儀式なのかもしれない。