03月11日に発生した東北地方太平洋沖地震
その影響で東北地方では、震度5を超える余震が続き、東北地方太平洋沖地震の発生から1ヶ月をむかえた先日04月11日17時16分頃にも震度6弱、翌日12日14時07分頃にも震度6弱という大きな余震が発生した。

また、04月11日20時42分頃に茨城県北部でM5.9・震度5弱
04月12日07時26分頃に長野県北部でM5.5・震度5弱
04月12日08時08分頃に千葉県東方沖でM6.3・震度5弱と、東北地方太平洋沖地震に誘発されたとみられる大地震が発生している。

地震調査研究推進本部の調査によると、今後、日本国で30年以内に発生する、震度6弱以上の地震の発生確率は、以下のようになっている。

確率論的地震動予測地図
確率論的地震動予測地図
最大ケース2010/01/01版
(c)地震調査研究推進本部
赤に近い色になるほど100%の地震発生確率に近づく(2011/04/15画像更新)。

今後30年以内に、発生確率70%を超える震度6弱以上の海溝型地震は以下のとおり。

■千島海溝沿い
┣ 十勝沖・根室沖
┃┗ マグニチュード(以下M)7.1前後 約80%
┣ 色丹島沖・択捉島沖
┃┗ M7.1程度 約90%
┗ 十勝沖・根室沖・色丹島沖・択捉島沖
 ┗ M7.5程度 約70%

■日本海溝沿い
┣ 三陸沖北部
┃┗ 非固有地震※1 M7.1~7.6 約約90%
┣ 宮城県沖※2
┃┗ M7.5前後 約99%
┣ 三陸沖南部海溝寄り※2
┃┗ M7.7前後 約80%~90%
┗ 三陸沖から房総沖
 ┗ 茨城県沖 M6.7~7.2 約90%程度以上
※1)非固有地震とは、発生時期、及び範囲に規則性がみられない地震のことである。通常の大地震には発生時期、及び範囲に規則性がみられる。
※2)連動して発生した場合はM8.0前後

■相模トラフ沿い
┗ 南関東地震※3
 ┗ M6.7~7.2程度 約70%程度
※3)大正型、元禄型ではない。

■南海トラフ沿い
┣ 想定東海地震※4
┃┗ M8程度 約87%(参考値)
┣ 南海地震※5※6
┃┗ M8.4前後 約60%程度
┣ 東南海地震※6
┃┗ M8.1前後 約70%程度
┗ 東南海地震
 ┗ M8.1前後 約70%程度
※4)過去ここを震源として発生した大地震は記録されていない。東南海地震の影響で揺れたと考えられる。
※5)70%未満だが、東南海地震と連動する可能性が高い為。
※6)同時発生した場合はM8.5前後

■日向灘、及び南西諸島海溝周辺
┗ 日向灘プレート間
 ┗ M7.1前後 約70%~80%

今回、太平洋三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震は、今回の予測値である三陸沖南部海溝寄り約80%~90%に該当したほか、隣接する想定震源と同期するかたちで発生した。

地震発生の最大公約数?最小公倍数?または素数の迷宮的?
そんな感じの奇跡的で最悪な地震活動期に、数年前からいわれているとおり、突入したのかもしれない。

パニックになるのもよくないが、最低限の準備はしておいた方がいい。
避難経路の確認や、家族との合流方法など。
杞憂に終わればいいが、明日か100年後に必ずやって来るといわれる大震災に備える事も大事だと思う。

どこかのパフォーマンス仕分け大臣の

100年に1度の地震に備える予算は必要ない

という言葉からは、大地震の運命から逃れられない日本人としての資質が感じられない。

彼女には100年後の日本が見えない?あるいは存在していないと考えている?
むしろ、100年以内に

日本人を仕分けしてしまおう

という悪意すら感じられるのである。