遅れまして
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年初の記事。

1996年頃に一度、見にいった事がある人体の不思議展。
当時は「凄いね」「こんなに綺麗なんだ」なんて感想だったのですが、今回、京都工芸繊維大学の宗川吉汪(そうかわ・よしひろ)名誉教授が噛み付いた。

----- 以下記事引用

「人体の不思議展」を提訴へ 京都の生命科学専門・名誉教授「近所に死体多数…精神的苦痛」(産経ニュース2011/01/19)

京都市左京区で開催されている「人体の不思議展」(23日まで)について厚生労働省が「標本は遺体」との見解を示している問題で、会場近くに住む生命科学が専門の大学名誉教授が、「死体が展示されているため精神的苦痛を受けた」として、主催する同展実行委員会(大阪市北区)に損害賠償を求め、20日にも京都地裁に提訴することが19日、関係者への取材で分かった。

提訴するのは、日本科学者会議の生命倫理研究委員会のメンバーでもある京都工芸繊維大学の宗川吉汪(そうかわ・よしひろ)名誉教授。宗川名誉教授が原告側代理人とともに同地裁を訪れ、訴状を提出する予定。訴状によると、宗川名誉教授は、同展会場の京都市勧業館(みやこめっせ)近くに居住。昨年12月04日から同展が始まり、会場に死体が多数あるため、平穏な生活を営む権利を侵害され、多大な精神的苦痛を受けた」と訴えている。

損害賠償額については検討中で、原告側代理人は「今回は違法状態を世間に訴えることが目的」としている。訴状では、同展で展示されている標本を「死体」とし、解剖した死体を同展の開催時間帯以外も会場内に置いておくことが、死体解剖保存法に規定されている「保存」にあたると指摘。死体を保存する場合は、開催地の京都市長の許可が必要だが、「申請がされておらず同法違反にあたる」として、同展の開催自体が違法だと訴えている。

宗川名誉教授は「展示されている奇抜なポーズをとった標本の場合は、死後硬直前に薬品づけにしなくてはならず、死者の尊厳を冒涜している。当初は学術的な要素が強かったが、次第に商業性が強くなり、生命倫理的に非常に問題だ」と指摘している。

同展をめぐっては近年、輪切りにした人体や臓器などを展示する手法が問題視され、後援を取りやめる企業や団体が相次ぎ、抗議運動も活発になっている。同展実行委は19日午前の産経新聞の取材に「文書で回答する」とコメント。これまでに回答は届いていない。

記事引用終了 -----

噛み付き方は「う~ん...」と唸りたくなる感じですが、今回問題にしたいのは、

『この献体の出所は?』

この一点に尽きます。

今回、京都市左京区で展示されている人体標本は、プラスティネーション(Plastination)という人体に特殊な樹脂を循環させて半永久的に保存するという技術で作られている。
この技術はドイツ、ハイデルベルク大学のグンター・フォン・ハーゲンスにより、1978年に生み出されたもので、私が見にいった1996から1998年に開催された『人体の不思議展』に関わっていたらしい。

しかし今回、京都で展示されている人体標本は技術供与を受けた『中国』からの貸し出しであるらしいとの事。

で、この中国所有の人体標本は、現在、中国国内で激しく弾圧されている法輪功(ファールンゴン、ピンイン:ホウリンコウ)の支持者?
または、ウイグル・チベット・南モンゴルなどの中国自治区の粛清対象の民族?と数年前から噂されていました。

京都の教授の主張や、厚生労働省の判断はどうあれ今回の提訴は、

中国の少数民族に対する現在進行形のジェノサイドを明らかにするきっかけになる?
中国の少数民族に対する人権蹂躙を周知させるきっかけになる?

そんな期待をしています。